月初のご挨拶

 

19

 

202431

 

谷川 亘

 

連呼“迎春”

 

 

この時節、挨拶言葉としてメールなどでさえ「三寒四温」という古めかしい言い回しをいたしますが、今年が暖冬なのかどうかはさて置いて、早々と梅花から桜花に役どころ交代。花のめぐりも前倒しのようですね。

江戸時代の端唄なんだそうですが、「梅は咲いたか、桜はまだかいな・・・」なんて、いかにも季節感にあふれた歌詞が思い出されます。

「三寒四温」とは、いかにも春先のイメージが強い気もしますが、元々は冬の気候を示す言葉なのだそうですよ。冬の時節に寒い日が3日くらい続くと、そのあとに比較的穏やかで暖かい日が4日続くという意味の言い回しなのだそうで、もとは中国の東北部や朝鮮半島北部での冬の気候を表す言葉として用いられたそうです。一週間7日単位で前半3日間は寒くても後半は次第に暖かくなるのを良くとらえたものです。

でも、日本では春先の丁度今時の気温の変化を指すことが多くなり、どちらかというと春先の天気のイメージ。季節の変わり目で日々の気温や体調の変化が大きい頃。同時に、朝晩と昼間の寒暖差も激しくなってくる時期なのですよ。
 まあ、コロナは衰退期に入ってはいるものの油断大敵。きょうはダウンコート、明日は半袖なんて目まぐるしく変わるものの、適宜体感温度の調節をおこなって、春うららを迎えようではありませんか。

 

「はぁるよ来い はぁやく来い あぁるき始めた美代ちゃんが・・・」なんて童謡にあります。「陽春」の時節には一刻でも早い“水のゆるみ”が待たれるもの。

 

「春一番」ってよく耳にしますが、気楽に聞き流してはいるものの、言うに言われぬ曖昧模糊とした部分もあると思い調べてみました。 俳句の季語にもある「春一番」と呼ばれるこの字句には、冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風を指すとのことで 風速は8m以上、立春から320日ごろの春分までの間、今年は春一番が吹いたとか吹かなかったとか、季節の順送りを象徴した挨拶言葉としても使われていますよね。

気象庁によると、今年は、「2月15日、関東地方で春一番が吹きました。」と発表されています。ちなみに、昨年、関東地方で春一番が吹いたのは31日だそうで、昨年より14日早くなったことになります。

もっともその後は津々浦々で急に冷え込み。真冬に逆戻りしてしまいましたがね。

気温変化の目まぐるしいこの季節。2月半ば、発達中の低気圧が日本海を北上しながら東進し、関東地方では暖かな南よりの風が強まって、気温も東京都心で21.1℃まで上がりましたよね。

春先になると三寒四温に臨機応変に順応して、脱いだり着重ねしたりしてすべきなのですが、ついうっかりしてインフルエンザに罹患したり、腰痛になやまされたりするものではないでしょうか?

 

 

 

 

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表題部の写真

 

 

 

 

 

 

    今春の観梅風情

 

 

2月には、毎年訪れている東京近郊の観梅名園に、計画をたてて撮りに行こうと画策していたのですが、寝冷えして左足のこむら返り。“よた歩き”も痛さ堪えて限りなく前かがみになって小幅な足取り。これじゃ“ノンビリ気楽にシャッター”なんて心境には程遠いところか、出ることも叶わず「こまった、困った」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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